最新ガンダム映画「ククルス・ドアンの島」観劇
そのうち観よう、と思ってたのだが
公開初日6/3仕事完了時間でレイトショーに間に合ったので
ご近所映画館へ夜散歩
徒歩10分圏内に映画館がある環境に感謝

TVシリーズ内1エピソードを膨らませて製作した今回の一篇。
メカ描写、作画素晴らしい。
流石にお金がかかってる良質な一作
史実整合性とか、うるさいことは言わん。
いろんな作品、解釈があってもよいと思う。
TV版、映画版、コミック版、オリジン版。
それでも一か所だけどうしても公式である分、
「困ったな、、」
という部分があって。

以下、ネタバレです

例えばスターウォーズ「ローグワン」
デススター設計図を盗み出す主人公チームは
無事ミッションを成功させるものの7人全員、命を失う。全滅。
その直後のEP4に登場しないからだ。
今回、映画的に派手なアクション剣戟が必要、ということで
かつてドアンが所属していた「サザンクロス隊」が登場。
彼らもローグワンキャラと同様、ドアン&アムロと戦い、全滅する。
問題は殺され方
一人のジオン兵は弾道ミサイル発射操作後、
アムロが操るガンダムに遭遇、なんと踏みつぶされてしまう。
え!?
アムロってそんなことが出来ちゃうキャラだっけ?
例え戦時下とはいえ
悲鳴を上げて逃げる戦意喪失した敵兵を搭乗する機動兵器で踏み潰す。
これは戦争犯罪行為では?

かつての冒険王版ガンダムのように
キャラ人格はバージョン違いが存在するもの。
これはこれで許容できる方もおられるだろうが、自分は合わなかったなぁ
A:
何甘いことをいってるのだ。
アムロはジオン側からみれば「白い悪魔」と呼ばれ
大量虐殺を行う恐ろしいMSパイロットだ
ザクを倒す=ジオン兵を踏みつぶす=同じ殺人行為だ
こんなひどいことをしなければならないのが戦争だ
と、安彦監督は言いたかったのかもしれない。
でも
B:
発射ボタンを押してミサイルを撃つ
トリガーを引いて銃弾を撃つ
乗り物でヒトをひき殺す
刀でヒトを切り殺す
拳でヒトを殴り殺す
など、結果は同じでも方法、手段は重要だ
その人物がどういった行動を行うか、
物語を紡ぐ立場のヒトはそこは充分に考えてほしい。
想像する。
こういった状況のなかで、彼ならどう行動するか?
観劇後
何度考えても
ガンダムのコクピットから見えたジオン兵。悲鳴を上げて逃げる敵兵を
ガンダムで踏み潰す操作をアムロは出来ないと思う。
スターウォーズ「ローグワン」と同様サザンクロス隊は全滅しなければならない。
それでもやっぱり作劇上は
ジオン兵にはザクに乗り込んでもらって
ガンダムと戦って負ける段取りが良かった気がする。
おとぎ話のFSS
4話クライマックス
テロルミラージュから降りて天照捜索に向かうアイシャ
この行為に騎士マエッセンは激昂する
「MHに戻って俺と戦え!」
ロボットものとしては
このくらいのファンタジーがあったほうが良かったと思う。
以上
公開後即の愚痴文、失礼しました
