THE BATTLE OF "REAL GUNDAM"

「00」設定内で イオリア・シュヘンベルグは 200年後
自らが開発したGNドライブを搭載する機動兵器:ガンダムが
どんな姿になるか 正しく想起していなかった。
それと同じように 当時の製作者達は
自らが造った センチネルの後継者がどんなものになるか、
それはいつになるのか 判りはしなかった。
そして 「00」の製作者達も きっと自分達が
センチネルの後継者だとはちっとも思ってないだろう。
でも 「00」は「センチネル」の正当な継承者だ。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
『ガンダム・センチネル』(GUNDAM SENTINEL)は、
ガンダムの模型(ガンプラ、プラモデル、ジオラマ)に関連した、
雑誌の連載企画、小説、フォトストーリー。
ガンダムシリーズの作品の一つで、
大日本絵画発行の月刊模型雑誌『モデルグラフィックス』誌上
1987年9月号から1990年7月号まで連載が行なわれ、
1989年には、これまでの集大成として別冊(後に書籍化)
『GUNDAM SENTINEL THE BATTLE OF "REAL GUNDAM" 』が刊行された。
誌上連載のフォトストーリーは大幅に加筆・修正され、
最新版の設定資料、ワークス体制による模型作例、
スタッフのインタビュー記事が盛り込まれた「模型雑誌の別冊相当の書籍」としては
これまで類を見ない程の情報量を持つまさに「情熱」の集大成でもあった。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
以上 wiki記事より。
2008年現在 普通に売ってるのが凄い。
一体 何版刷ってるんだ???
モデラーでセンチネル知らないヒトは 一読をお勧めします。
ま そんなヒトはいないかも ですが。
![]() | ガンダム・センチネル (1989/09) モデルグラフィックス 商品詳細を見る |
別冊発刊当時
「今後10年はこの本を超えるガンダム本は現れない!」
と 「あ」のひとは言い切っていたが 発刊から19年 今だ現れていない。
その後 「0083」アニメ本編にカトキザク、カトキジムが登場し
センチネルファンは狂喜したのも懐かしい~。
センチネル開始から なんと21年、
連載終了から もう18年が経過している。
いまや 普通に宇宙世紀の史実 として組み込まれ存在する
センチネルコンテンツだが その出自は
当時のアニメ製作側が送り出した「Z」「ZZ」に対し
「俺らが観たかったガンダムは こうなんだ!」
と受け手:ファン側から作りだされたカウンターコンテンツだった。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
その思いやコンセプト、デザイン 設定要素などは
その後の作品にも取り込まれ 散見される作品は多く見られるようになっていく。
無論 すべてが受け入れられ ヒットしたわけもなく
不発に終わったものも多い。
センチネルから発せられた要素が
さまざまな形で のちの作品に取り込まれ
それらの作品群からまた 多くのファンやクリエイターに取り込まれていった事実が大事。
そして20世紀の終焉とともに一旦終わりを迎えたガンダムシリーズは
21世紀に入り SEEDのヒットを実現し
2007年 「00」が作品リリースされた。
かなりはしょってるが
この流れのなか 伝わったモノを「遺伝子」に喩えよう。
「ファースト」から発せられた遺伝子は
残念ながら「Z」「ZZ」には受け継がれず
隔世・突然変異的に 「センチネル」に受け継がれた。
またそこから発せられた遺伝子は多くの子孫を経て
遂に「00:ダブルオー」で結実した。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
ここで言いたいのは 「00」がセンチネルっぽいとか 浅いハナシではなく
ガンダム作品としての本質的面白さを持っているかどうか だ。
もはや宇宙世紀ではないし
大きな陣営が争う 大戦争でもない。
主役ガンダムは4機もいるし 乗ってる主人公達は美形ばっかりだ。
まだ半分しか終わってないし きっと旧来のファンのなかには嫌うヒトもいるだろう。
1980年代とは異なる 2000年代の現実世界を反映し
今 「リアル」に感じられる戦争状態と そこを舞台に描かれる物語の魅力、
そして ロボットメカアクション!
特にカトキ氏がデザインに関わらずに
リアリティを感じられるデザインと演出が成立しているコトが秀逸。
1/100キット 取説イラストを 射尾卓弥氏が担当しているのも象徴的だ。
どこに共通点がある とか具体的指摘が出来にくいが
「ファースト」「センチネル」のときに感じた面白さ・魅力が
「ダブルオー」から確かに 感じ取れたのだ。
そう。
長く続くガンダムシリーズは 実はずーっと
「ファースト」と「センチネル」の遺産で生き延びてきた。
(あと ガンダムセンチュリーもね)
「センチネル」終了から実に 18年。
ガンダムシリーズは遂に。
「カッコイイロボットアクションが描かれ
魅力的なストーリーが展開される映像作品と
文句のつけようがない立体商品が
同時に市場供給される 商業娯楽作品」
という ロボットアニメとしての完成形にたどり着いたわけだ。
なんてことを「00」1/100キットを製作しつつ
「00」本編をリアルタイムに視聴しながら 考えた。
センチネルスタッフが渇望した
魅力的な本編と 完成度の高い立体作品の具現化。
それを成し得た「00」は「センチネル」の正統な後継者なのだ。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
まぁ 表層的には 他の人に
「ガンダムに興味あるんだけど 何見たらいい?」
と 聞かれたとき、「ファースト見とけ。」以外の回答に
「00 見とけ。」と言える 選択肢が増えた と。
今までは 「ファースト見とけ。」しか言えなかったんだけど
もう流石に30年近く前の作品で ちょっと気が引けてた。
「0083」も「ファースト」と「Z」の視聴が前提の作品だし。
「センチネル」って言いたいんだけど 映像作品ぢゃないし
モデラー以外には薦められないので。。。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
当時 センチネル読者のコメントでこんなのがあった。
「誌面をめくると かっこいい機体のデザイン画が載ってる。
数ヶ月後には かっこいい作例が掲載されてる。
その数ヶ月後には 店頭でその機体のキットが売ってる。
それを買って作ると 楽しい。
僕にとって センチネルって そんな感じです。」
これがすべて同時に展開されるのが 今の「00」環境。
凄い時代だなぁ。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
「うわ なんだこのキット。
全然カタチ違うぢゃん。。。。
よーし オレがガシガシ改造して カッコよくしてやるぜ!」
てのが楽しいヒトにはつらい時代かも知れませんが。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
最後まで読んでいただき ありがとぉございました。
それでは製作に戻ります。。。
FC2ブログランキング 参加中です。。
お急ぎでなければ 1クリック 応援お願いします。。。
