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死に至る病:安彦ガンダム製作に向けての考察



雨で塗装が進行しないので
巷で話題の
「MG RX-78 ver.2.0」について考察しておこうと思う。




ZAKU ver.2.0開発時から公言されてきた
RX-78 ver.2.0の発売が確定。

その姿も公開され いろいろ物議を醸している。



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目指したものは「アニメのガンダム」「安彦氏作画のガンダム」
なのは一目瞭然。。


進化した関節構造に 極力シンプルな外装をかぶせた。


今まで開発陣が追求してきた方向を一旦白紙に戻し
こうした形状に至ったこと自体は 拍手。



だが 結果として出来上がったこの形状は
決して100点ではない。


自分も含めて
多くのモデラーが 改修製作に入るのが容易に想像できる。



でも いきなり無計画に製作に入っても
迷走した結果 完成に至らないことになる恐れも充分にある。




ので、現段階で製作プランを練るのに
今現在 手許にあるRX-78立体物でその形状の変遷を博物学的に検証し
7月から VER.2.0を素体としてどんな完成形を目指すのか
考察してみたい。


ま、考えオチで 結局素組みで済ませちゃうかもしれない けど。。




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ケース1:GFF#004 


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結構古い造詣だが、
この段階で かなり安彦版を考察した形状出しに挑み
ある程度の成果を出しているのが この78だ。


Gアーマーとの合体 という商品仕様上の制約がありながら
完成度はかなり高い。

顔も良く出来てるが
PVC成形の為 デティールが甘く、原型の精度が活かされていない。

プロポーション的には
胸部のバランスはいいカンジ だが
脚がやや太い かな?


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ケース2:GFF#0037


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同じシリーズで カトキ版での最新作。


もともと このカトキ版も安彦作画を強く意識した上で
リファインを行ったのは センチネル0079 に詳しく解説されている。

1989年当時 それまでに先鋭化したメカデザイン要素を盛り込みつつ
劇場版Ⅲのイメージから外さないよう整えたデザイン。



・・・・からさらに2002年 リファインされたことに加え
原型師の個性が強くでちゃってる分 
この立体は もとのデザイン画からちと離れてしまっている。



脚はかっこいいけど 胸の各部タイミングが
78のソレとは大きく印象が違うかなー。



目指した方向と違え 現在の位置づけとしては
安彦版とは対極の位置に置かれる 78としては最も複雑なデザイン。


このデザインを立体化するうえで
・いかにメカとしてリアリティを高め
・アニメ:安彦版のイメージを盛り込むか

という目標の具現化 が1989年以降 さまざまな78造詣で挑まれた。




はー 長い戦い。。。。


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ケース3:SHCM-PRO


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1998年に奇跡的に登場した
「PGガンダム」のデザインラインを汲むアイテムの最新型。



上記2つの方向性とも違う
バンダイ開発陣が編み出した 第三の系統。


PG発売以後 同種のデザインラインを踏襲した立体物は多く開発され、
マスプロダクツとしてのひとつの完成形 ともなっている。


この方向では完成しちゃったためと、
飽きられたor好きじゃない っていうユーザーも多いため、

今回のVER.2.0の方向が定められた とも言える か。



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以上の78各種は
どうでもいいヒトにはきっとぜーんぶ同じだし、
7月以降 改造に励むその姿も 無為に見えるかもしれないが
スキなヒトにとっては 決して避けて通れないんだろーな きっと。




78造詣でよく使われる言い回しとして
「安彦ガンダムをイメージして・・・・」
「安彦氏作画のガンダムを目指して・・・」
というのがあるが、
もともとのアニメ設定画からして
クリーンナップは安彦氏なので あたりまえっちゃ当たり前。

ブーム後 多く作画された
大河原氏のイラストがそのイメージと大きく隔てるものだった為
区別する為に使用されるようになったのが
いわゆる「安彦ガンダム」という語 なのだろう。


その後の立体化やイメージの変遷で
ザクと同様に いやそれ以上に
「これが正解」というものを共通化できないほど
個人の思い描く「ガンダム」像が拡散してしまったのはよく言われる話だ。


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で どーすんのよ akiraxは?


ここまで書き進めてみたけれど
やっぱりモデラーなので 自分の回答は
立体で示すことにするのがよいのかな と。



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同じ画角で 自作のMG ver.Ka。


思えば 完成してる自作の78って これだけだ。
これも結構いじったんだよなー。


上記3種の画像と比して 大きいこともあるけど
圧倒的に解像度が高い。



おおまかな改修案は想起できたけど
現物を手にして思いつくこともあるだろぉし。




てことで 発売を楽しみに待ちましょう。。。。



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結論を先送りしてしまったので論文としてはB- ってカンジ か???

長文 失礼しました。。。。



さ フラッグ塗装に戻ります。



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Comments 1

There are no comments yet.

SHIN  

こうやって比べると

ガンダムと一口に言っても、いろいろな形状があるんですね。

私としては、スーパーハイコンプロのバランスが好きです。

ハイコンプロ特有の変なモールドがなければベストかなぁ。

ガンダムの形状で一番気になるのは、オムツ感ですね。
これが軽減されているものが好きです。

2008/06/02 (Mon) 00:43 | EDIT | REPLY |   

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