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刹那 from 聖永: 幸せってなんだっけ??







家から歩いていける場所で
映画がかかっていることに感謝♪

2030時までに仕事が終われば
映画が観れるっ




映画鑑賞も3回を超え、
ノベライズ版も読了したので そろそろ論じてみたいと思う。






さまざまな事由で評価は二極化している傾向だが
これは至極 自然なこと。

この映画の評点に中庸はない。



0点であり 尚且つ 100点だ。




以下、未見の方はスルー願います。






































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映画というものは
2時間の娯楽を提供するエンターテインメント。

観客の多くに感動や歓びを提供できない本作は 
娯楽映画:ムービーとしては 0点。






映画というものは
2時間に渡り、日常では体験できない
様々な物語を映像/音楽を駆使して提示する総合芸術でもある。

特定の嗜好を持つ観客なら
何回も観劇して味わうことのできる本作は
シネマとしては 100点。










無論 もっと退いた視点では

「こんな単純普遍で難解なテーマを ロボットアニメでやるなよっ」

 VS

「批判覚悟:ロボットアニメでよくやった&エライヒトもよく許可したっ」

という矛盾した意見も持ってるが。。



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とにかく異常なまでの情報量。


ELSの情報を受け切れなかったイノベイターと同じく
観客の情報処理は中盤でパンク。


クライマックスでは完全に置いていかれ、
エンディングを迎える頃には
理解不全に陥るのが初回。


全体のストーリー構成、
予告/序盤の
 ・新たなイノベイター=敵?
 ・異星体=侵略者??

 といったミスリードを把握して再観劇することで
 ようやく本筋が大体解る 2回目。



アニメ特有:
細かい描写や描き込み、構図や動きの妙、台詞の味わい
などがやっと楽しめる 3回目。




このフィルムは
初見の難解さに匙を投げ出さず
何回も観るような特殊な観客のみが愉しめる
かなり特殊な いや、相当特殊な作品なのだ。






そりゃそうか。


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序盤の劇中劇:映画「ソレスタル・ビーイング」。


複数の意味合いがあるシーンだが、

「悪の親玉を主役が格好良くやっつける」

お決まりなコトは今回しませんよ。




という製作側からの絶縁状とも読める。


カタロンの宇宙要塞がアクシズにそっくりなのは
旧作へのオマージュ。




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細かい演出は多々あるが、
ひとつ取り上げると。


リボンズ型ELSが刹那と邂逅した際、
両手を広げ「敵意」はなく「歓迎」の意を表している。



アレルヤ&マリーがトレミーに入った際、
ミレイナが同じポーズをとり、歓迎の意を表している。



ELSが少ない情報から
人間を模倣した形態をとって
人間のボディランゲージを用い、コミュニケーションを試みたのに
リボンズの姿をしていたため、刹那に通じなかった不幸。。。




これは細かいが うまい。
           ずるい。。




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メインビジュアルに
最初からアクション方面の回答はあったのだ。



ロックオン&アレルヤは戦闘用パイロットスーツ姿、

 刹那&ティエリアはCB制服姿。


  戦うマイスターは2人。
 
   戦わないマイスターも2人。


 クアンタは最初から「対話用機体」との表現だったので仕方ない。

 ラファエルも 終盤のティエリアの役割から考えれば仕方ない。





のだが、
やっぱり活躍が少ないのは残念。

デザインが良いだけに 残念。。。




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「澄み渡る未来が来たなら

     草花も兵器に宿るだろう」



第一期OP歌詞
 
  第二期EDの00

   完結編EDの00Q


物語の到達点が一環しているのが見事。

   描きたいことにブレがない。
   



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副題:A Wakening of the Trailblazer:先駆者の目覚め




なにかの比喩かと思ってたら
中盤 主役が本当に爆睡だったのにオドロイタ。




序盤、ELSに接触した女子高生が
無事復活し、
50年後:外宇宙航行艦「スメラギ」に
若い姿のままクルーとして参加。



ELSと融合することで
イノベイターよりも更に進化した生命体となることを示唆。

長い寿命、高い能力をもって乗船してるのだろう。





エピローグ:全身金属となった刹那の帰還。



この辺りの描写はノベライズ版に記述がない。


監督の意向が強く働いた描写だったと推測。





武力介入~

  統一世界の創出~

   来るべき対話の実行~

    異種との融合を果たしたイノベイターを超えた新人類の発現。


  ここまで一人のマイスターが全て行うとは
  イオリアは想定してなかったはず。




   先駆者=突っ走りすぎだ 刹那。



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理念・理想の実現として
00本編の終着点まで辿り着き、語り切った物語。



人類に明るい未来を提示して終了なのだが、
ちっともハッピーエンドに思えないのは。



理念・理想を実現した
ヒーロー・ヒロインが当人達の喜びをよそに
少しも幸せに見えないせいだろう。




幸せとは
いかに多くの「幸せと思える時間」を過ごすことができたか、
にある。


と思う。




長いすれ違いののち、
相互理解の大切さを体現した2人だが、
まもなくマリナの命は尽き、
不老不死に近い存在となった刹那は孤独な時間を永劫に彷徨う。




優しく抱擁する2人が
とても哀しく見えるエンディング。




哀しすぎる。





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以上、散文的に感想が書けてスッキリ♪




情報も多く 魅力的ではあると思うが
「EVA」ほど求心力がないのは何故??



とか、まだまだ語りたいことは多いのだが
公開直後としては この辺で。。



長文乱文 一読ありがとうございましたっ



でわ 製作に戻りますっ



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