QB解説:造形熱エネルギーの変換法則

ひさしぶりに
粘土(つーかエポパテ)で造形したので
履歴として製作のポイントなどを整理、記述しておこう。
冒頭の画像のように
美術系の彫像や 商業フィギュアであっても
まずその造形物がロボット造形のように
直立不動/左右対称で表現されるものは皆無だ。
逆にそのポーズや空間構成で
対象の魅力や美を表現するものがほとんど。
てことで
今回のQBもちょこんと座ったポーズながら
猫っぽい生物的曲線を描く造形を指向。

画像1:初期の形状だし
まだラインが硬いカタイ。
本当に粗い形状出し段階。
首をすぼめたようにみえる:
胸周りがなんか変なんで
この後 首を切断して延長と位置調整。
顔の落書きはバランスの確認。
尻尾がまだ小さく、
また中心に置くと隠れてしまって
画的にバランスが悪い。

画像2:形状出し 完了
尻尾を大きく左に曲げ
全体の輪郭として表情がでるよう調整。
後脚は劇中だとちょこんと座った姿勢正しいカンジだったが
わざと大股/ヤンキー座りにして極悪:下衆な本性を表現 とした。
合ってるかどうかは別として
自分の感覚で 骨格がちゃんとして見えるか が大事。
失敗すると
脱臼してたり骨折してるように見えたり
「なんか・・・骨が足らん?」ように見える。
納得できたら 仕上げへ。

画像3:完成品
左に視線を振り、体もややひねりつつ
その延長として大きめの尻尾を曲げて
全身で立体的な「S字曲線」を盛り込み、見た目に気持ちいいカーブを描かせた(つもり)
眼はもともとスワロを貼り込む予定だったが
元デザインの眼がまん丸なので
狙いどおり 「何考えてんだかわからん」系に。
口はただ輪郭をラインで描くだけでなく
上唇を立体的に表現。
鼻がほとんどないのが
こういったキャラの共通事項である反面、
残された少ない記号である
「眼」と「口」の表現が重要事項。
演出小物として配置したクリスタルは
色味の少ないキャラデザインを
立体物にしたときの補色:挿し色として。
などという能書きは
終わったから書けることで
創ってる最中はほとんど感覚的に処理している。。。
何処を何mm とか書けない
生もの系スクラッチの製作を言語化する試行 でした。
お付き合いいただき
ありがとうございました♪

てことで
春の話題作となった「まどマギ」から、
キュゥべえの立体化 完了。
同映像作品の存在を教えてくれた皆様、
ありがとうございました♪
立体作品をこさえる位 愉しめました。

次は本当にリゼル。
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